TEMDECは2002年より国際医療教育活動を開始し、世界各国の連携施設とプログラム実現のためのネットワークを広げてきました。活動が拡大する中で情報の更新が行き届かなかったり、同じやりとりが何度も行われるなどのコミュニケーションの問題が増えてきたため、連携施設が主催するプログラムの事務的、技術的支援の役割も大きくなりました。広がる活動の中でカンファレンスの品質を保持するため、私たちは高品質なプログラム実現のためのワークフローを調査し、イベント進行モデル（図１）を作成し、このモデルに基づき、データ項目の標準化、施設・国・参加者情報の体系的管理、予定されているプログラムの公開、実績のアーカイブ化のためのデータベース構造を構築しました（図２）。このようにして開発されたマネジメントシステムmed-hokは国際遠隔医療カンファレンスの実現に必要な種々の情報管理やプロセス進行を担い、コミュニケーションエラーをなくしその精度を向上させ、世界の様々な国と施設の情報を体系的に管理し、連携ネットワークにおけるプログラム管理と一斉周知を可能にします（図３）。国際医療テレカンファレンスのシステム化とコミュニケーションの効率化を実現することで、国際医療活動の拡大を目指します。